磨り減った軟骨を若返らせる

膝痛・関節痛は「軟骨の衰え」が重大原因で、軟骨を若返らせるには軟骨の成分「コラーゲン&グルコサミン」の補給が必要です。
(*本文は下の方にあります)




■関節痛

磨り減った軟骨が関節痛を引き起こす

膝関節や股関節などの関節の痛みは、年齢を重ねるほど起こりやすくなります。 中でも、年々増えているのが膝痛です。日本の膝痛患者は、年間で500万人といわれています。 しかし、潜在的な患者まで含めると、その数は3000万人にも達すると見られているのです。 40歳以上の5人に1人が膝痛を抱えているという、厚生労働省の調査結果もあります。 膝痛を治すために大切なのは、運動療法を長時間にわたって行い、膝周辺の筋肉を鍛えること。 そうすれば、膝関節にかかる負担も少なくなり、膝痛が治りやすくなります。

しかし、それだけでは十分とはいえません。膝痛を根治するためには、膝関節にある、衰えた軟骨を 強化することが肝心なのです。膝関節は、大腿骨と脛骨のつなぎ目にあります。 2本の骨が接する先端部分は、厚さ1cmほどの軟骨で覆われています。この軟骨がクッションの役割を果たして、 骨と骨とが直接ぶつかり合うのを防ぎ、私たちが自由に関節を動かすことを助けてくれるのです。

ところが、年齢を重ねて長い年月の間に膝への負担が積み重なると、軟骨が少しずつ減っていきます。 軟骨が磨り減ると、軟骨の破片が飛び散って、周辺に炎症が起こります。 その結果、膝が腫れたり、水がたまったりするようになるのです。 軟骨の磨り減りがさらに進めば、硬い骨同士が直接にぶつかり合って、慢性的な痛みが生じるようになります。 重症になると、軟骨が完全になくなってしまい、歩くこともできなくなるのです。


■磨り減った軟骨を若返らせる

●衰えた軟骨は修復できる

前述のことから、膝痛を根治させるには、衰えた軟骨を修復させることが必要であることがわかります。 実はつい最近まで、いったん磨り減ってしまった軟骨を修復するのは困難だと考えられていました。 しかし、ある栄養を補えば衰えた軟骨が修復されることが、最近の研究によってわかってきました。 それが、「グルコサミン」というアミノ糖(糖とアミンが結合したもの)と コラーゲン(繊維状の硬たんぱく質)です。 軟骨はその全重量の80%が水分で、残り20%のほとんどはコラーゲンとプロテオグリカン (糖質と結合したたんぱく質。ムコ多糖類ともいう)からできています。 この2つの成分は、どちらも軟骨に強度と弾力性を与えるのに不可欠。 軟骨をビルに例えれば、コラーゲンは鉄骨、プロテオグリカンは、鉄骨と鉄骨の間を埋めるコンクリート ということができます。 そして、残り20%のうちの大半がコラーゲンで、一方のプロテオグリカンは約2%しかありません。 つまりコラーゲンは、プロテオグリカンよりも、はるかに多くの量が軟骨に含まれているのです。 そこで、コラーゲンを積極的に補うことが重要になってきます。 コラーゲンを摂ると、体内でいったん細かく分解され、再びコラーゲンに合成されます。 これを「コラーゲンの再合成」といいますが、コラーゲンを補えば、体内でのコラーゲンの再合成が 促されるばかりか、軟骨細胞の働きが活発になり、軟骨が強化されるのです。

一方のグルコサミンは、ヒアルロン酸やコンドロイチンといった成分とともに、プロテオグリカンを構成する成分の一つとして、 軟骨の強度や滑らかさを正常に保つ働きをしています。 プロテオグリカンは、水分を保つ力が極めて大きく、前述したように、軟骨に含まれる80%の量の水分を、 わずかな量でつなぎ止めています。このプロテオグリカンが不足すれば、軟骨に含まれる水分も減り、 軟骨自体がもろくなってどんどん磨り減ってしまいます。 プロテオグリカンは、加齢によって新陳代謝が衰えれば不足することがわかっており、実はこのことが、 年を取って膝痛が起こりやすくなる最大の原因と考えられているのです。 グルコサミンは、前に述べたようにプロテオグリカンを構成する成分の一つとして、軟骨の強度や滑らかさを 正常に保つように働いています。また、グルコサミンには、軟骨組織にあってプロテオグリカンやコラーゲンを 日夜作り出している軟骨細胞を、強力に活性化することが新たにわかりました。 つまり、衰えた軟骨を修復するためには、グルコサミンを積極的に補えばいいというわけです。

このように、コラーゲンとグルコサミンを摂ることは、膝痛解消への近道です。 ただし、コラーゲンはそれだけ摂っても体内での再合成があまり促されないことがわかっています。 コラーゲンを体内で増やすためには、ビタミンCコエンザイムQ10を同時に摂ることが肝心です。


●軟骨若返りに必要なビタミンCとコエンザイムQ10

軟骨の衰えを回復するためには、コラーゲンとグルコサミンの補給が大切なことはすでに述べましたが、 さらに効果を大きくする方法があります。それはコラーゲンとグルコサミンに加え、「ビタミンC」「コエンザイムQ10」も同時に補うことです。 というのも、ビタミンCとコエンザイムQ10には、軟骨のコラーゲンを大幅に増やす働きがあるからです。

まず、ビタミンCから説明します。私たちがコラーゲンを取ると、いったん体内で細かく分解された後に、 再びコラーゲンに再合成されます。この再合成のときに必要になってくる栄養が、ビタミンCなのです。 胃腸で分解されたコラーゲンがたくさんあっても、ビタミンCが不足していれば再合成がうまくいきません。 そこで、軟骨にコラーゲンを増やすには、コラーゲンといっしょにビタミンCを摂る必要があるというわけです。

次にコエンザイムQ10.私たちの体は、約60兆個の細胞が、それぞれ栄養素を燃やすことによって エネルギーを生み出しています。細胞内では、ブドウ糖を分解してエネルギーのもとになるATP(アデノシン3リン酸) が作られています。ATPがなければ、私たちは体を動かすことすらできなくなってしまいます。 このATPを作るときに体内に不可欠なのが、コエンザイムQ10なのです。 コエンザイムQ10が体内に十分あれば、不足しているときに比べて数十倍ものエネルギーを作り出せ、 全身の細胞の働きが活発になり、内臓や筋肉が正常に働き、細胞の新陳代謝も活発になります。 細胞の新陳代謝が活発になれば、コラーゲンやプロテオグリカンを作り出す軟骨細胞も活性化します。 そのため、軟骨内にコラーゲンやプロテオグリカンが増え、軟骨が強化されるのです。


●9割以上の関節痛が改善

以上のように、軟骨の衰えを回復させるには、コラーゲンとグルコサミン、そしてコエンザイムQ10と ビタミンCの4種の栄養を同時に取ることが早道といえるでしょう。 実際に、この4種全ての栄養を含むサプリメントを、軟骨の衰えで起こる関節痛に悩む人36人に摂ってもらった 調査があります。その結果、2週間で47%、1ヶ月で86%、3ヶ月で97%もの人たちの症状が改善したのです。 日常的に、この4種の栄養を補うには、「イワシの缶詰」がお勧めです。 イワシの缶詰は安価で購入できるだけでなく、イワシの軟骨も入っているため、グルコサミンやコラーゲン、 コエンザイムQ10を補うのに大変効果的です。ビタミンCだけは含まれていませんが、 これはレモン汁をかけたり、果物を併せて摂ったりすることで補えます。 このほかにも、4種の栄養を全て補える市販のサプリメントもあるので、そうしたものを利用してもいいでしょう。


●水分補給も必要

ひざの軟骨を和歌柄セルには「4種のひざ若返り栄養」を同時に摂ることが有効であることは上に述べましたが、 このことに加えもう一つ心がけたいことがあります。 それは、4種の栄養を補う際に、水分をたっぷりと補給することです。

【関連項目】 『膝痛改善には水分の補給が必要』